長女(小1)は算数忍者で足し算・引き算の練習をやっていたので、繰り上がり・繰り下がりのある計算でもかなりのスピードで答えを出せます。小学校のテストでも毎回100点に近い点数を取ってくるのですが、最近ちょっとひねりのある文章問題で点数を落とすことが多くなってきました。
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なぜ文章問題で点が取れない?
長女の話を聞き、問題を解く様子を見ていて気づいた以下の点
問題をよく読んでいない、何が問われているのかわからない
とにかく早く解こうと意気込みすぎて、問題をしっかり読んでいません。それゆえに何を聞かれているのかを確認せずに式を立てて答えを出そうとしてるんですね。
「違いはいくつですか?」という問題なのに、りんごが3個、バナナが4本を確認したら脊髄反射で「3+4=」と書いているような感じ。
最後まで文章を読んで「合計」ではなく「違い」だということに気づけば正しい式を立てられるので、これはまだいいのですが、困ったのが言い回しを変えられた場合。「違いはいくつ?」なら引き算だと分かるのですが、「同じ数にするにはあといくつ?」みたいに変えられると、式自体は同じなのに何を計算したらいいのかわからなくケースが見られました。これって読解力の問題?
すぐに式が立てられない問題はやる気をなくす
複数の式を解かないといけなかったり未知の数が出てくるような問題だと簡単に式を立てられません。そのような問題が出ると「これは難しい問題だ」となって拒否反応が出てしまい、目に見えてテンションが下がります。
やなぎ
文章問題をパターンで攻略すればいいのか?小1でそれはマズイのでは?
長女の文章題解けない問題に対して、当初は「色んなパターンが載ってる問題集」を買ってやらせればいいかー。なんか良い教材ないかなー?みたいな軽いノリで問題集を探していたのですが、糸山泰造先生の教材を見つけてボク、目が覚める。
やなぎ
糸山先生曰く、パターン覚えるのは限界があるし、知らないパターン出てきたら手も足も出ないぞ、と。テストでしか通用しないような考え方を詰め込むより、自分の頭をしっかり使って考えられるように教育するのが先だろ、と。
やなぎ
ボク、学生時代は一夜漬けで問題集のパターン覚えて点を取っていたタイプだったんで、ごく自然な流れとはいえばそうなんですけど、小1にこんなことさせていたらまずいですね。猛省!
糸山先生の思想に関しては以下の記事にまとめて有ります。
『絵で解く算数』で鍛える「問題とじっくり向き合う姿勢」
というわけで、糸山メソッドの問題集『絵で解く算数』です。
本の構成としては大きく3つに別れています。
- 糸山メソッドの考え方
- 文章題(全52問)
- 解答・解説
低~中学年用ということで、漢字には振り仮名付き。
5桁の数字の計算や、kg→g、m→cmなどの単位変換がある問題もありますので1年生にはちょっと難しい問題も。
糸山メソッドではとにかくイメージ(図、絵)を重視しており、「わかる」ということは図や絵が思い浮かぶということなんだ!という思想であるため、文章は全て絵に変換して式ではなく絵を視て答えをだせ!という内容になっています。
パターンによる解法は「問題文」→「式」への一発変換ですが、この問題集では「問題文」→「解答までの道筋をイメージ化」→「式」という流れに重点が置かれています。なので簡単に立式できるような問題は無く、頭を使って答えが見える絵を描く必要が出てきます。
この問題集は厳密に言うと「算数の文章題の練習」ではなく「文章を絵に変換して操作する練習」の本なのですが、文章問題のパターン練習よりもっと本質的な頭の使い方を鍛えられそうなので、これからはこの問題集の方を重点的に使用していこうと思います。