どのページを見てもカラーイラストが多用され、
問題は「ぬりえ」や「めいろ」を模した出題形式になっていて、
低学年用が取り組みやすい構成になっている点は言うまでも無く素晴らしいが、なによりも親への配慮がしっかりなされている点がこの参考書の最も優れているところだとボクは感じる。
低学年が理科・社会を学ぶ際に重要なものは何なのか、それを学ばせるためにどのような手段をとるのか、Z会の理念、哲学が「はじめに」にしっかりと記載されている。
これは「この問題集はこういう理念です。あなたの認識とあっている? 共感できる?」という親へのメッセージだ。
回答・解説では全てのページに対して
「このページでは何を理解してほしかったのか」
「理解してもらうにはどう働きかければよいのか」
が保護者へのメッセージとして書かれいるし、
巻末には親が疑問に思うであろう
「生活科と理科の違いは何なのか」
「3年ではどんな勉強をするのか」
ということがQ&A形式で載っている。
やなぎ
Contents
『Z会グレードアップ問題集 小学1・2年 さきどり理科』
この問題集で取り上げられているテーマは10。
「植物」や「動物」、「人の体」などについて学ぶことになるけれど、これを学ぶときに大事なことはなんだろう?
書いてあることを覚えればいい?
回答欄に正解が書ければいい?
Z会は「比較して違いを見つける」ことが理科を学ぶときに重要だと説いている。
教える側がこういう視点をはじめから持っているのならいいのだけど、正直ボクにはなかった。
何が重要かなんて意識を持ってなかった。
知識として覚えておけばいいでしょ? ぐらいの感覚だった。
やなぎ
そんなの先に繋がらないじゃんね?
大事なのは頭を使い方を鍛えることで、点を取るための勉強法ではない。
とは思っているのに、大事なところで頭が回っていない。
やなぎ
こういうことに気づくために、良い教材を探していかないとダメだと思うんだ。ボクは。
やっぱり餅は餅屋だぜ。
さんきゅーZ会!
きのこが植物じゃない理由を挙げよ!
知ってる!?
『Z会グレードアップ問題集 小学1・2年 さきどり社会』
理科の重要なところは「違いを見つける」ことだったけど、では社会の勉強で大事なポイントはなんでしょう?
自分の中にその答えを持ってる?
理科も社会も問題に取り組んでいけば、その力は磨かれていくのだろうけど、重要なポイントを最初から意識してるかどうかは成長スピードにけっこう差が出てくるんじゃないのかな?
せっかく問題集を買って、こどもに勉強させようというのなら、教える側がそういう意識を持っていた方がいいよね。きっと。
社会はこんな感じ
ちなみに社会の重要なポイントの正解は・・・
越後製菓!(強引な新潟推し)
そもそも、理科も社会も学校で教えるようなものなのか? 問題
この問題集を見ていたら、理科も社会も大部分は普段の生活や遊びの中でこそ真に学べるものであり、学校で学ぶものでは無いような気がしてきた。
なんで小学校は1・2年で理科と社会ないんだよ!ゆとりかよ!とか思ってたけど、違うわ。
これは学校で、教室の中で学ぶものじゃない。目が覚めた。
子供にやらせる前にボクがもう一度学び直して、
夏休みになったらカブトムシを捕まえに行って、
せいやっーー!と掴んで
「頭と胸と腹にわかれてるっ!!! 足!!! 6本!! 昆虫ーーーー!!」
「バッタは!頭!胸!腹!足!6本! 昆虫ーーー!!!」
「カニ! 頭!胸? 胸? 胸どうなってるんやーーー??? おまえ何者やーー??」
とか叫ぶのが一番の正解のような気がする。
あと、冬の夜にめっちゃ防寒着を着こんで、
『君の知らない物語』を歌いながら
天文台があるようなところに行って
「シリウス! プロキオン! ベテルギウス! 冬の大三角ーーーー!!!」
って叫ぶのも正解の気がする。
正解だわー。きっとこれ正解だわ。
『宇宙兄弟』!?
『宇宙兄弟』読んでからにしようか?
それとも『プラネテス』!?
どちらもちょっと大人向けだよなー。
やっぱ子供には『ふたつのスピカ』か『宙のまにまに』からかな?
ボクの一押しは『MOONLIGHT MILE』なんだけどね!? 小学生にはまだ早いね!?
使えそうな(?)教材(?)
やなぎ