世間のブームから2週くらい遅れて市川春子『宝石の国』を読んでいたのですが、タイミングが良いことに新潟県のフォッサマグナミュージアムでコラボ特別展示をしているという情報を発見。しかもここでは化石の発掘体験もできるとのこと。
化石かー!!小学校6年生の「土地のつくりと変化」で出てくるなー。カリキュラム的にどストライクだなー。
『宝石の国』▶ミュージアムでの宝石鑑賞▶化石発掘体験▶地質学に興味が!?というルートも有り得るから下地は作っておくかー。という考えのもと、妻に『宝石の国』展に興味あるか聞いたところ。
妻「宝石めっちゃ見たい」(宝石の国のアニメとコミックを夜更かしマラソンしたばかり)
長女「宝石めっちゃ見たい」(キラキラしたものは全部ダイヤだと思っている)
次女「宝石めっちゃ見たい」(お姉ちゃんが言ったセリフを真似してるだけ)
やなぎ
という意見の一致?を経て行ってきましたよフォッサマグナミュージアム。
化石発掘場は戦場
化石発掘めっちゃアツい!どの家庭を見ても父親のほうが熱中してる!
真剣な眼差しで石を吟味する父親と、なんでもいいから手当たり次第「石を割りたい」子供、早く帰りたい母親というのが標準的なパーティのようですが、やなぎ家のパーティはと言うと、這いつくばりながらかつて無いほどの集中力で石を吟味するボク、30秒ごとに「これ化石じゃない?」と言ってボクの集中力を乱すすべてが化石に見える長女、1分毎に「私の宝石をちゃんと探してね」と催促する化石と宝石を勘違いしている次女、ボクが見つけた化石っぽいものに対して「化石を甘く見るな」と謎の上から目線の妻という他の家庭に負けないほど四面楚歌な感じでした。最高のチームワークですね。
化石とは何なのかという説明も無く連れてきてしまったので、長女が興味を示すか怪しかったのですが石の中に隠れているレア物を探すという宝探し感が長女のハートに火を着けたようでボクと同じくらい熱中していました。すごい集中力で。「女の子は化石とか興味ないかもなー」と思っていたのですが全然そんなことなくて良かったー!
結果的には「植物とか虫の一部」みたいな化石はわりとポンポン見つかるので、一つも見つからなくてガッカリみたいな事にはそうそうならないはず。想像以上に楽しかったので親と子供の両方が楽しめるアクティビティとして超オススメです。特に世の父親には絶対やってほしい。子供より熱中する人が大勢いるはずだから。
- 2時間 1人 300円(ハンマー・ゴーグル、軍手貸出含む)
- 小学生以上(保護者同伴、小学生未満は立ち入り不可)
- 学芸員が5個まで無料で同定してくれる(化石持ち帰り可)
『宝石の国』展
特別展示の方は小学校の教室ほどのスペースの中で写真のような宝石が並んでいるのとパネルに原画が飾られています。なんかこう、ゴロっと石の中に原石が埋まってるとロマンを感じませんか?
ジュエリーショップで宝石を見ても特になんとも思いませんが、こういうのに心惹かれる男性は結構多いのでは?
やなぎ
市川春子作品
現在連載中の『宝石の国』という作品は、人類が滅びた後の地球で宝石の体を持つ女の子たちが月から来る謎の勢力と戦うというSFアクションなのですが、これから見ようと思っている人はアニメから入るのがオススメ。コミックの絵柄がアクションに向いていないというか構図が独特というか、コミックだと正直何が描かれているか分かり辛い。アニメの出来はかなり良いので、アニメで雰囲気を掴んでからコミックに入るのがベストです。
2018年10月現在 無料会員登録で『宝石の国』が見れるのは次のサービス
個人的には『宝石の国』より前の作品である『虫の歌』、『25時のバカンス』という短編集の方が好きです。ちょっと不思議でやさしくて切ない感じの独特な世界観を持った作品なので興味があれば是非読んでみてください。不思議な読後感に浸れます。