テレビゲームと聞くと「暴力的になる」、「成績が下がる」、「視力が悪くなる」なんていう悪いイメージが浮かんできませんか?そのせいで子供がゲームを欲しがっていても、「大丈夫なのかな?」って不安になってしまい買うのを躊躇ってしまう……親なら誰もが通る道ですよね。
やなぎ
今やゲームは一大産業。避けて通ることはできないほど巷に溢れかえっています。今回このページを開いてしまったのを良い機会だと思って、正しい知識を学び上手く活かしていきましょう!
幸いなことに、ゲームはこれだけ大きな市場になってしまったので世界中で盛んに研究が行われており、現在も様々な研究結果が発表されているのです。
やなぎ
Contents
最初に結論:ゲーム自体に悪い影響は無い。むしろ脳の働きが活性化するので良い影響がある
- 暴力的なゲームをすることでこどもが暴力的になる
- ゲームをする子はゲームをしない子より成績が悪い
- ゲームをすることで視力が悪くなる
やなぎ
- ゲームをプレイすることと暴力的になることに関連性は無い
- ゲーム有りの家庭とゲーム無しの家庭で成績に有意な差は無い
- ゲームをする子の方がしない子よりも視力が良い。回復もする。
- ゲームにより注意力や判断力が向上する。
やなぎ
これらの研究結果は大学等のちゃんとした研究機関が数百人から数千人もの被験者に対して何年もかけて追跡調査をして導き出した結果で、とうぜん学術誌にも論文が掲載されています。テレビがやるようなお手軽なインチキ実験とは比べ物にならないほど信頼性があるものです。
研究内容についてのリンクは最後にブワッと載せておきますので、興味のあるものを読んでみてください。
やなぎ
「ゲーム以外の経験が無い」という事態だけは気をつけよう
最新の研究結果からは「ゲーム自体に悪い影響は無い」ということはわかりました。一安心ですね。これで心配することはたった一つになりました。それは「ゲームに熱中しすぎてゲーム以外のことをやらなくなる」ということです。
ゲームはプレイヤーが熱中するように設計されているため、放っておけば子供はいくらでもゲームをやり続けるでしょう。ゲーム自体に悪い影響は無くても、ゲーム以外の経験が何も無いというのは人格の形成に大きな悪影響を与えます。
やなぎ家のゲームに関するルール
やなぎ家の長女(小1)と次女(年少)はふたりともテレビ(アニメ、youtube)とゲームが大好きです。放っておけば力尽きるまでやると思います。それでは生活に支障が出るため、やなぎ家はこんなルールで運用しています。
期限はどの程度の違反だったかで変動します。
当然ですね。権利と義務は表裏一体なのです。因果応報を学ばせるのです。守らなかったときはこう言いましょう。
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多分睨まれます。
・朝の準備が全て終わって出かけるまでの間
・学校から帰ってきて宿題や翌日の準備などが終わった後に30分
宿題以外の勉強を一定量こなすともう30分追加
これについては毎日のルーティンワークをいちいち親が指示しなくていいように、娘たちが自発的に動くようにルール設定をしました。
「ご飯早く食べなさい」、「着替えなさい」、「○○はちゃんとかばんに入れたの?」とか毎日毎日言うの疲れるじゃないですか。長女はもう放っておいても毎朝黙々と準備をして、学校に行くまでyoutubeを見てます。デメリットはボクがニュースを見れないというぐらいですね。
次女(年少)の方は宿題とかないんですけど、ルールは姉妹平等なのでひらがなや数字の勉強をボクやママと一緒にやってからゲームをしています。ゲームをしたいときはお勉強セットを自分から持ってきます。
(パパの体力が著しく低下している場合を除く)
平日の夜に出かけるというのは難しいので、ゲーム以外の経験をさせるべく休みの日はなるべく外へ出かけるようにしています。独身の頃は超インドア派だったのですが、最近はこどものためにアウトドアもちょっと勉強中です。焚き火とか超楽しいのでおすすめです。
やなぎ家では生活にゲームを取り入れたことで、子供は楽しいし、自発的に動くようになったし、ルールを守るようになったし、親はガミガミ言わなくてよくなったので今の時点ではゲームを買って正解だったなと思っています。
小さな子供におすすめのゲームは?
現在のゲーム機は任天堂のNintendo SwitchとSONYのPlayStation 4で人気を二分している状態ですが、小さい子供にはNintendo Switchの方がおすすめです。switchは家族、子供をターゲットにして作られているので、残虐なゲームはほぼ無く、マリオやカービィなど可愛い感じのゲームがメインになっています。
また、子供がどのくらいの時間ゲームしたのか、約束の時間を守ったのかというのがデータで管理されていて、親のスマホにそのような情報を送る機能があります。親のスマホから強制的にゲームを終了させる機能もあるため、親がいない間に子供が勝手に何時間もゲームをするというのを防ぐことができます。素晴らしい!
研究内容についてのリンク
暴力性について
2018年 ヨーク大学 3000人以上の被験者に対して行った実験により、影響が無いと結論。映像をリアルなものにしても影響はなかった。
「ゲームをプレイすること」と「暴力的であること」に関連はないという研究結果が発表される
2014年 フロリダ ステッソン大学の研究 暴力的なゲームや映画は増え続けているのに暴力事件は減少している。
Does Media Violence Predict Societal Violence? It Depends on What You Look at and When
2016年 イギリス ブリストル大学 1800人の子供が15歳になるまでの追跡調査を行い、攻撃的な性格やうつになる影響は弱いとしている。
2000年台当初のゲーム脳の時代では色々と悪影響が有るという説が多かったみたいですが、現在では否定されているようですね。
成績について
2018年 オーストリア リンツ大学 3500人のサンプルに対して行った実験により、1日8時間もゲームをする子供でも成績にはごく僅かな影響しかなかった。
ゲームのやりすぎは子供の学力に「少しだけ」影響する―海外研究結果
2017年 朝日学生新聞社 小学校1年~6年までの男女457人とその親457人を対象にした調査により、ゲーム有りの家庭とゲーム禁止の家庭で成績の差は無いという結果に。またゲーム有りの家庭の方が集中力があり計画的に宿題に取り組む傾向が見られた。
2016年 コロンビア大学 ゲームをよくする子どもの方がしない子どもよりも1.75倍の確率で知的機能が高く、学習成績も1.88倍の確率で高かった
ゲームは子どもに“多大なる”好影響を及ぼしていた!? コロンビア大学がゲーム脳を一蹴か!
視力について
2012年 ジュネーブ大学 週に5時間、10時間、15時間ゲームをやる子供は、ゲームをしない子よりも視力が良い。
アクションゲームは脳や視力に良い影響が 教育やリハビリ分野での可能性を認知科学者が解説
2011年 九州大学健康科学センター 右眼の静止視力は安静時の 0.6±0.1 から 1 回目の運動後には 0.9±0.1 へと有意に上昇した