【2020】やなぎが選ぶ『今年のグッときた漫画』まとめ【ふりかえる】

「仕事…辛ぃ…もうダメ…」とか言いながらも、隙を見つけてはネットカフェに飛び込んで漫画合宿にいそしむ漫画好き社畜、やなぎです。こんばんわ。

 

ワンピース』とか『鬼滅の刃』のような

”戦って、ボコられて、修行して、仲間と力を合わせてリベンジだ!やったー!勝利!”

みたいな超王道漫画は嗜まない系のボクが気に入ったマイナー作品(ボクの周囲300mくらいの世界で)を振り返ります。

家族みんなで爆笑できるギャグ漫画 宮崎周平『僕とロボコ』

ポリコレに配慮した良いヤツしかいない世界。悪童であれ!

 

 

今年、声を上げてリアルに爆笑した漫画は2作品あるんですが、そのうちの1つがこの『僕とロボコ』です。

ボクも妻も長女(小3)も次女(年長)もみんな笑ってしまいました。最高。

印象としては”うすた京介”の正当後継者といった感じです。

 

本作はドラえもんをベースにした登場人物たちが『すごいよ!!マサルさん』や『ピューと吹く!ジャガー』みたいなネタを繰り広げる作風なんですが、作者のアク抜きが抜群に上手い。

うすた京介作品って間違いなく面白いんですけど、クセの強いネタも結構あるんで拒否反応が出る人も多いと思うんですよ。(ハマーへの悪質なイジリとか)

だけど本作はこのクセをキレイに取り除いて、万人に受け入れられるように仕上げてきています。

 

やなぎ

面白さはしっかりと残したまま

 

興味があれば集英社の公式サイトに1話試し読みがあるんで、そっち読んでください。

1話が面白ければ合うはずです。全話おなじ作風なので。

これがデビュー作だと!?泰三子『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』

コメディ8割、シリアス2割ぐらいの警察日常系?マンガ。

あまりに面白かったので「この人の他の作品も読んでみよー」と探したんだけど、なんとこの作品がデビュー作らしい。

 

やなぎ

デビュー作でこのレベルをぶち込んでくるのか…恐るべし

 

本作、非常に解像度の高い社畜マンガになっていて、

警察の内情なんて全然しらないボクにさえ「あぁ…割と本当にこんな悲壮な日常送ってるんだろうな…(遠い目)」って思わせる謎のリアル感。

作者は元警察官らしいので、この無慈悲なリアル感にも納得だね。

 

舞台は警察なれど、一般的な古臭い会社組織あるあるネタが多いので社会人ならみんな大いに笑えるはず。

体育会系ブラック企業勤めなら倍率ドンでフィーバーです。

もちろん警察ならではネタもキレッキレで最高。

男の子が痴漢に遭うという事件、犯人像の前振りから無駄なおしゃべりのオチまで全部面白い。好き。

 

試し読みで1話~2話は読めるんだけど、ゲラゲラ笑えるようになるのは3巻ぐらいからなので、最初で投げ出さずに3巻までは読んでほしい。そこからはもうずっと笑ってられるから!

ちなみにコメディの合間合間に挟まれるこの作品のノリにそぐわない違和感のある描写、不穏な空気はちゃんと13巻ぐらいで回収されるので安心して(?)読んでね。

 

あ、アマゾンだと3巻まで無料だった(Kindle版だけど)!!

Kindle持ってるなら試し読みじゃなくてこっちの無料分をダウンロードだ。

 

アマゾンの無料期間が終わってたらU-NEXTの無料トライアルに登録かな。

そうすれば3巻までは無条件で無料で読める。

無料トライアルでついてくるポイントを使えば有料分も1冊買えるので、トータルで4巻までは読める…。

ローテンションな作風なのに、こんなにも笑える『女の園の星』

宝島社の『このマンガがすごい!』に挙げられた作品って、8割ぐらいは「何がすごいん?」って感じであまり共感できないんだけど、

2021年のオンナ編1位の『女の園の星』はやられた。

完全にノーチェックだったし、面白かった。

女子高勤務の星先生視点で繰り広げられるローテンション学園コメディ。

コメディにしてはテンションが低いんだけど、その淡白さがまた良い味を出している。

 

和山やま、要チェックやで。

 

LINEマンガ』で4話までは何もせずに無料読めるんで、アプリ入れてたらまず4話まで読んで!

1話~2話の「学級日誌しりとり」より、3話~4話の「犬の副担任」の方が個人的には面白いんで、せめてそこまでは!

あとは1日1話づつなら無料で読めるので、「すぐに全部読みたい!」ってわけじゃなければ『LINEマンガ』で追いかけてください。

1冊丸ごと無料で読みたいならU-NEXTの無料トライアルで貰えるポイントを使って買うべし。

このマンガがスゴイ繋がりで、2位の『葬送のフリーレン』も結構スキ

ちなみにオトコ編2位の『葬送のフリーレン』は有りそうで無かった設定がエモいツボを突いてきて良かったんだけど、話が進むごとに設定の良さが薄れてしまって単なる「俺ツエー」物になってきてない? いや、面白いんだけどね!? 短編でこそ光るワンアイデア感が否めない。

 

 

これもU-NEXTの無料トライアルで貰えるポイントを使えば2冊まで買える。

3巻と4巻は1冊95円のDMMコミックレンタルで借りるとかかなぁ。

3位の『九龍ジェネリックロマンス』も

カメラがだんだん引いていって、次の見開きで九龍ドン!タイトルがドカン!って流れが好き

 

 

3位の『九龍ジェネリックロマンス』は1巻の「九龍の不思議な街並みのなかで、ちょっとドキドキ恋愛もの」みたいな雰囲気を続けてくれれば最高だったんだけど、そんな平和な作品じゃなかった。残念。ジャンルとしては何になるんだ?ミステリー?

 

シナリオが好みではないものの「九龍」という舞台にはスゴい可能性を感じたよね。

これ読んでるときみんな「九龍すきっ!」ってならなかった?

ベネチアを舞台にした天野こずえの『ARIA』のように、九龍を舞台にしたユルくてエモい作品をだせば覇権とれそうじゃない?九龍にその可能性を感じない?

 

eBookJapanなら登録もなんもせずに1巻が無料で読める。

2巻以降はDMMコミックレンタルで95円払うのが最安だろうか。

英霊ジミ=ヘンドリクスを召喚し、伝説のライブを目指せ!青春ロックバンド漫画『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』

 

 

地味で冴えない27歳の英語教師が、ある日突然ジミ=ヘンドリクスの霊に憑依され超絶ギターテクを手に入れるんだけど、それと引き換えに「28歳になる前に”伝説”を残さないと死んじゃう」という契約が結ばれちゃって超たいへん!さぁ”脛に傷持つ負け犬生徒”たちとバンドを組んで目指すぜ伝説のライブ!!

みたいな作品。

 

ジミヘンの霊が憑依というぶっとんだ設定であるものの、中身はすごく真っ当なバンド活動を描いていて骨太な作品。

キャラクター設定、ストーリー、演出等、基本的な作りがとにかくめちゃくちゃ丁寧で上手い。お手本のような完成度。どこのベテラン作家の仕事だ??

積み上げて、盛り上げて、ここぞというタイミングでガツンと爆発する気持ちよさといったらもう。

特に見開きの演出なんて、ページから熱風が吹き上げるかのような感覚だよ。

 

熱いバンド漫画が読みたいならハロルド作石の『BECK』か、この『SHIORI EXPERIENCE』を読んどけって感じだ。

バンドじゃないけど音楽枠ということで、一色まことの『ピアノの森』も付けておく。これで完璧だろう?(何が?)

BLUE GIANT』? 良いよ?もちろん良い作品だと思うけど、爆発力がちと足りんよね。そもそもそういうテイストでは無いんだけど。

 

ギャグ要員かと思っていたプリンスの逃避話(シナリオの説得力は薄いけど)や、単純にイヤなヤツかと思っていた吹奏楽部顧問の過去話など、主要メンバー以外の掘り下げをしっかりやってくるんで、どいつもこいつも魅力的に映って好感が持てるんだよなー。好きだー。

 

これもeBookJapanなら登録もなんもせずに1巻が無料で読めるね。

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