一条工務店「家は、性能。」
その通りだ!Yes!
スペックこそ正義!高性能を称えよ!!
みたいなノリで盲目的に一条工務店のi-smart購入を検討していたのですが、
手のひらをクルっクルっに返して、ナイスのパワーホームを買うことにしました。
性能は大事!そこは変わってない。
確かに一条の性能は他のメーカーより若干高いかもしれない
が、しかし!
その性能差は本当に、決定的な要因となるのか??
たとえば年収(性能)が300万円違うパワーさんと一条さんがいるとしますね?これが
パワーさん年収200万円
一条さん年収500万円だとすると
「パワーさんの年収200万はちと厳しいなぁ…」ってなるじゃないですか。
「一条さん一択かなぁ…」ってなるじゃないですか。
これならわかる。
でも
パワーさん年収 3200万円
一条さん年収 3500万円ならどうですか?
「どっちでもOK!あとは好みの問題で!!!」
ってなりませんか???
同じ300万円違いでも。
つまるところですね、今時まともなメーカーで家を建てればみんな年収 3000万円オーバーみたいなもんですよ。
どこも建ててもかなり高性能で快適な家になるということを思い出してほしい。みんな。みんなっていうかボク。
数値は確かに一条の方がいいかもしれない。
でも、本当にそこまでの性能が必要か???ってのを自分の胸に聞いて!
一条のi-smartほしいけど、本当に一条が最高なのか?? って思ってる人は。あとボクは。
一条は「性能がいいので光熱費が半分になります」的な話を持ち出してくるけれど、それって比較対象が石器時代の竪穴式住居みたいな家と比較していってるからね?(言い過ぎー!)
少なくともこれから建てる家ならそんなに大きな差なんて出ないから大丈夫大丈夫!
で、そんなこんなで、一条との契約を鮮やかに解除してパワーホームの購入手続きを進めているやなぎです。こんちにわ。
転勤?
もちろんありますけど?
冒頭に書いた通り、最初は一条のi-smartを購入しようとしてたんだけど、転勤とかブラック部署でドタバタしてたら購入熱が冷めてきて、ついには上記のように悟ることができたのです。
ありがとうブラック部署。GO!涅槃!
とはいいつつも、i-smartとパワーホームの性能差については比較検討して整理をつけているので、備忘録としてまとめておきます。
耐震性に関する検討
耐震等級と実大耐震実験
地震大国日本。耐震性は超重要!
購入した家が地震でぺちゃんこになったら本当にGO!涅槃!だからね。
一条もパワーホームも耐震等級は最高等級の3です。病院や消防署などと同じレベル。
でもこの耐震等級って構造計算で決まるので、本当に地震があったとき大丈夫なのかよ?って不安が残る。
やなぎ
だから実大耐震実験やってるかは個人的に重要なポイント。
耐震実験ってのは家を丸ごと実験装置の上にのせて、実際に揺らしてみるやつね。
こういうやつ。(トヨタホームのだけど)
結論を言うと一条もパワーホームもやってます。
というか大手ハウスメーカーはみんなやってる。やってなかったらヤバイレベル。
耐震性はモノコック構造で確保
んでは、どうやって耐震性を向上させているのか。
それは一条もパワーホームも耐力壁ってやつを使ったモノコック構造を用いているから。
柱だけだと一部に力がかかりすぎるので、柱に板?壁?をガッツリくっつけて強くしようぜってやつ。
これはミサワホームが売りにしてる工法で、南極基地もこの構造だぜー!ってよく言ってる。
ミサワホームは柱と板をくっつけるのに釘ではなくて特殊な接着剤を使っていて、それがミサワの大事な特許らしい。
ちなみに一条もパワーホームも釘で板をくっつけています。
この板なんだけど、メーカーによっては片面しかついてないパターンがあるので注意ね。
(ミサワでも安いモデルの家は片面にしか板がついてない)
当然、両面に板がついてたほうが強度が高いので、高性能。
パワーホームは両面に板がついてるよ。一条は…どうだったかな?
結論。パワーホームも十分地震に強い
上記の理由から、パワーホームの耐震性については特に不安なし。
トップではないかもしれないけれどトップレベルであることは間違いない(多分)。
あと、地場の地域密着型工務店でもいい家を作るところはたくさんあるのだろうけど、実大耐震実験をやっていないという点で、ちょっと選びづらい。
ここらへんはやっぱ大手メーカーでしか得られない安心感だよね。
高気密・高断熱について
夏は涼しく、冬は暖かい。
そんな快適な家を作るには避けて通れない気密と断熱。
Ua値(外皮平均熱貫流率)比較
Ua値ってのは「どのくらい熱が逃げていきやすいか」を示した指標で、値が小さければ小さいほど熱が逃げない!高性能!という意味。
この値はどんな断熱材を使っているか、どんなガラスを使っているか、面積はどのくらいか、みたいなやつを計算するとでてきます。
地域ごとに基準があって、例えば一番厳しい北海道ならUa値0.46以下で最高断熱等級。
で、一条とパワーホームの家はどうかというと…
- 一条(i-smart) :0.25
- ナイス(パワーホーム):0.41
やなぎ
でもここ新潟だし…新潟県新潟市の最高断熱等級基準は0.87だし…
(ZEH基準でも0.6以下)
やなぎ
C値(相当隙間面積)比較
C値ってのは、家にどのくらい隙間が空いてるか、という指標。
C値が大きいと、家の隙間も大きいということなので、暖房で温めた空気がどんどん外へ逃げて行ってしまうということを意味しています。
このC値ってのは、さっきのUa値と違って、試験装置で実際に測ることが可能。
一条では家ができた後に測ってくれます。
しかしながらこの試験、換気扇とか吸気口を塞いでから測定するんですよね。
やなぎ
換気扇という普段ガバガバと空気が出入りしているところを無視して、「隙間が小さい!やったー!」とかあんまり意味がないような…?
基準の話をすると、以前の「次世代省エネ基準」では、北海道ではC値2以下、新潟では5以下など基準があったのですが、現行の省エネ基準では無くなっています。
(大手ハウスメーカーが基準達成できないので圧力をかけたのではという疑惑がありますが、真偽不明)
一条はC値1以下を基準としていて、平均0.6程度との記載があるんですが、パワーホームは不明。
ここらへんは職人の腕によるところが大きいので、職人を抱えていない大手メーカーでは苦手な部分みたい。
ちなみに地場のちゃんとした職人を抱えている工務店に行くと
「C値?俺らがやれば鼻歌まじりに適当に建てても0.5切るよ?真面目にやれば0.3以下だな」
という世界なので、一条工務店が特別優れているわけではない。