やなぎ、母親の家系がガン家系。
新潟で「そーいえばあそこんちの一族、だいたいみんなガンで死んでるよな~」っていう家に心当たりがあったら、それ、ボクの家。
新潟生まれ新潟育ちガンで死んでるやつだいたい親族。
なので、ボクもいい年だしそろそろ胃カメラぐらい飲んで中を見ておくかなと思いまして人間ドックに行ってきたんですよ。
やなぎ
もー、みんな口を揃えて「胃カメラめっちゃきつい」とか言うじゃないですか。大の大人が揃いも揃って。
胃カメラぐらいでガタガタ抜かすなと、怖くなくなるからそういうのやめろと。
上司まで一緒になって「やなぎ胃カメラ飲むの?マジで?どんだけチャレンジャーだよ」とかニヤニヤしてるんですよ。憤怒の表情で叩きましたね。キーボードを。「新潟 胃カメラ 辛くない」とかで。仕事もしないで。
そして見つけたボクを救う約束の地「総合リハビリテーションセンターみどり病院」
胃カメラは鼻から入れれば辛くない
そもそもですね、
「うーん、胃の中がわかれば健康状態がよくわかるんだけどなー。そや!カメラを突っ込めば見れるやん!?」
とかいうエレガンスさの欠片もない発想をまず止めてほしい。21世紀だゾ!?
ロボットが部屋を掃除してAIが黒人とゴリラを見分けられないほどに科学が発達したこの21世紀において、カメラ飲んで「うぇ~~」てやってるとかギャグかな?と、現代の医療技術に遺憾の意を表していたんですが、見て欲しい。ボクの不安を粉々に吹き飛ばしてくれるこの単純にして明快な図を。
胃カメラを鼻から突っ込めば全てはノープロブレム。ほんと天才かよ!
経鼻内視鏡の人めっちゃにっこりしとるし!これはもう完全勝利の予感。
『みどり病院』の胃カメラの流れ
そして筋肉注射を肩に打つか尻に打つかという2択を迫られます。
いきなり「筋肉注射を尻に打つ」なんてガチムチ兄貴系のパワーワードが飛び出して大体の人はびっくりすると思うのですが、これは胃の動きを抑えて検査をしやすくするための物らしいです。隠語じゃなくてほんとに注射でした。
「肩の方が痛いですよ」と言われて尻に打ちましたが、まぁ確かに普通の注射よりは痛いかな?程度でここはまだ余裕。
それよりも「筋肉注射」がヤバイ隠語にしか聞こえなくて胃よりも頭の検査をしたほうがいいかも知れないと思う程度に余裕。
麻酔+鼻血が出にくくするためのものらしい。
これは痛くもないし辛くもないんですが、とにかくもう味が最悪。鼻を通してジワジワと次第に口の方へ流れてくるんですが、これがもう形容しがたいマズさ。
看「変な味がするんですけど我慢してくださいねー。大丈夫ですかー?」
ボ「あぁー…はい、今のとこだいじょ…うぇーーーっ!!!まっっっずっ!!!!!」
看「クスクス…変な味でごめんなさい…クスクス」
ボク、なんだかんだボロクソ言いながら現代の科学力を信じてたところがあるんですよ。鼻からカメラを入れるっていうぐらいだから、大した太さじゃないだろうって。あったとしても家電の電源コードぐらいかなーって。
やなぎ
いやいやいやいや、物理的に無理だろ。でかすぎ。入らんて!それはない。今日はちょっとやめとこうかっていう初めての情事に怖気づいた生娘の気持ちが体でなく心で理解できた。理解できたから、ちょ、待って!心の準備が。。。ズボっ!!!メリメリメリッ!!!!!アッーーーーーー!!!!!
麻酔が効いているので痛くはない。痛くはないけどメリメリってめっちゃこじ開けられててこれは無理。あした体育の授業とか無理ー!って思ってるうちにカメラがついに喉へ到達して
やなぎ
めっちゃ「おぇえぇーーー!!」ってなるじゃん!!!めっちゃ「おぇえぇーーー!!」ってなるじゃん!!!
この野郎!!!!!!
なにが「吐き気を感じません」だ!!!笑ってんじゃねーぞ!!!!!
騙したな!!!ボクを騙したなァーーー!!!
やなぎ
目の前のモニタには胃カメラのライブ映像が流れてるんだけど、いる?そのサービスいる!?
喉は「おぇぇーー!」ってなってるし、胃はカメラでゴンゴンノックされてるし、目の前にはそのライブ映像が流れてて、もうこれ新種の拷問?健康にいい拷問?
こんな極限状態に陥りながらも「これ、びびって体に力が入ってるせいでベロがカメラに当たっているのでは!?」という天啓が舞い降り、必死にベロを遠ざけるというか、喉を広げる感じで苦痛が軽減。
時間にして5分ぐらいかな?なんとか耐えきって生還することができました。
胃カメラが終わったら
胃カメラが終われば30分後ぐらいに麻酔が切れるので、お昼ごはんを食べて人間ドック終了。
先生からの所見が聞きたい場合は午後まで待つことになりますが、書面での報告でよければご飯食べた後にすぐ帰ってもOK。
カメラを突っ込まれた鼻の違和感は夜まで続いたかな?鼻血もちょっと出ました。
やなぎ