落合陽一『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』を読んで、ボクは娘をどのように育てていくのかを考える

テストで点を稼ぐための勉強法や、いい大学を出て大企業に就職するというロールモデル。そんなものは意味が無くなり、何の役にも立たない時代がやってくるというのは薄々感づいている。

では、そんな新しい時代を目前に控え、ボクら大人は何を持って立ち向かっていけばいいのか、子供達には何を持たせるべきなのか、そんな問に対する「現代の魔法使い」天才 落合陽一の答えが本書『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』だ。

「集団教育によって身についた能力は標準化されたものなので、そんな能力だけでは社会で埋もれてしまう。専門家から子供の個性に合わせた教育を受けましょう」、「親の人脈をフルに活かして、素晴らしい人たちと接する機会を子供に与えてあげれば後に大きな能力となるでしょう」など、天上人向けの回答に鼻白むし、基本的に天才のポジショントークだということも考慮しなくてはならないが、それでも、ボクが庶民だからといって切って捨ててはならないエッセンスが多分にある…と感じた…ような気がする…?

やなぎ

読んでると「確かに大事だよね!」って思うんだけど、しっくりこない。やはり遥か高みの話に聞こえるからかな

「100才まで学び続ける」必要性とは?「人生100年時代」の到来

1980年における100才以上の高齢者は「968人」。それが38年後の現在では「69,875人」と70倍になっている。

このように医療の発達により寿命は延び続け、100才まで生きることが珍しくない時代がやってくるが、テクノロジーは目覚ましく発達し、流行、特性、文化、価値観は目まぐるしく移り変わっていく。今の常識は未来の非常識であり、学んだことはすぐに古びてしまう。

そんな社会に対応するために、何歳になっても学び続けなくてはならないし、そのモチベーションを維持し続けていかなくてはならない、と本書は言う。

そんなことを言われると、休むことの許されない過酷な未来のようで暗澹たる気持ちになるが、今後はニッチなものの価値が認められる時代となり、自分の好きなものを突き詰めていくことが強みになるらしい。

やなぎ

そう考えると悪くないというか、希望を感じるワン

教育は「コンテンツ」と「トレーニング」の2つの要素から出来ている

古文、漢文、三角関数。このような「コンテンツ」だけが勉強の中身ではない。

「コンテンツ」を身に着けるにはどうしたらいいのか。その「トレーニング」(学習する訓練)も勉強である。

どれだけ新しい事を習得しようとしたか。実践したか。自分にあった学習法は何なのかを知ることが重要とのこと。

これは子供の勉強を見る上で意識していなかったポイントなので、良い気づきだった。

やなぎ

漢字を覚えたという「結果」、算数の問題が解けたという「結果」しか見ておらず、そこに至る過程には意識があまり向いていなかったワン。反省。ついでに言うと、その覚えた漢字なり算数の解法なりを実生活で活かすシチュエーションも作るべきだった?目的と手段が逆?

AIを使う側になるための「STEAM教育」

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)、にArt(芸術)を加えて「STEAM」となる。

着想や既存の枠を破る発想を得るためにArt(芸術)の非合理性が必要らしい。

やなぎ

こんなところで芸術の素養が求められるというのは面白いワン

でも芸術とか全然わからなーい。どう楽しめばいいのかわからなーい。そこがネックだよねー。

そしてシステムと実課題の間を取り持つ人材の価値が高いというのはわかるし、そのためにSTEAMに秀でている必要があるというのもわかる。だけどこんなの超人レベルじゃない?みんなが目指すべきところなの?っていう気はする。文系は死ぬの?絶滅しちゃうの?

様々な経験によって「標準化」「均質化」から脱する

庶民ができるような経験なんて似たり寄ったりだよね。その中でも取捨選択によって差別化されるということかな?いや、オンラインで一流の人から学ぶことができる時代なので、そういったものを利用しろという話もあったか。こういう選択肢も忘れないようにしよう。

学ぶためのモチベーションを保つために「好きなことを見つける」ということは重要だということはわかるから、子供がそれを見つけられるように色んな経験をさせてあげようとは思った。今まで以上に。

結局のところ

思った以上にボクができることはあんまり無いというか…実感が無いというか…

やなぎ

まだボクがこの情報を受け取って処理できるレベルに達していないようだワン

またどこかのタイミングで振り返って読んでみようと思う。

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