Nintendo Switchの映像出力(FHD)を4Kにアップコンバートして高画質化するガジェット『4K Gamer Pro』はどのくらいの効果があるのか、うちの環境でテストしてみた!
『4K Gamer Pro』ってなんやねん?
Switchとテレビ画面の解像度の違い
現在販売されてるテレビの解像度は基本的に4K(横に3840個、縦に2160個の粒々で映像を作っている)なんですが、Switchの解像度はFHD(縦に1920個、1080個)しかありません。
つまりSwitchの映像は、4Kテレビの画面を4等分して、その1つ分程度の情報しかないということです。
テレビ画面の1/4の情報しかないからといって、残りの3/4を真っ暗にしておくともったいないですよね。当然そんなアホなことはしないので、Switchの映像は4倍に拡大されてテレビ画面いっぱいに表示されることになります。
するとどうなるか?
細かい部分が拡大されてモヤモヤ、ガクガクとした映像となります(単純に拡大すると)。
紙を拡大コピーした場合と同じです。拡大すればするほど印刷物は汚くなりますよね。
Nintendo Switchの映像は汚いのか?
少ない情報を4倍に拡大しているのだからテレビに映っている映像は汚いのか?というと、実はそんなことはありません。
少ない情報を単純に拡大するのではなく、拡大したときに美しく見えるように補正をかける技術があるのです。いわゆる『超解像』と呼ばれる技術ですね。各テレビメーカーがしのぎを削って研究している分野です。
『4K Gamer Pro』もいわゆるこの『超解像』を行うためのガジェットとなります。
超解像もアップコンバートもアップスケーリングもだいたい同じ意味で捉えてOK
テレビと同じ機能なら『4K Gamer Pro』なんて要らないのでは?
「テレビに補正をかける機能があるんなら、わざわざ『4K Gamer Pro』を買う必要が無いのでは…??」って思った?
思うよね?
ボクもそう思うもん。
実際のところ大して変わんねーだろ…むしろテレビのアプコンの方が性能いいだろ…
とは言いつつも、Switchの映像がもっとキレイになる可能性があるのなら試しておきたいのがゲーマーのサガ…
しゃああ!! やったらぁぁぁ!!!
実機テスト
テスト環境
使用するテレビはハイセンスの『65U7E』(2019年発売)です。
「中華メーカーかよ…アプコンも大したことないだろ」って思ってませんか??
これ、中身は東芝のREGZAですからね?
画像処理はレグザエンジンNeo Plusなんで相当良い部類ですよ!?
『4K Gamer Pro』の効果はあるのか!?レッツトライ!
結果画像
『4K Gamer Pro』は超解像の強さを3段階(LOW, MEDIUM, HIGH)で調節できるので、超解像無しと3段階の比較を載せます。
NONEとHIGHだけの比較
あれ…?けっこう変わる…??
ドットの繋がり方の補正というよりは色の彩度、明暗に差をつけることによって境界にメリハリをつけてる感じ。
ドット毎のコントラストが強くなったので超アップにすると輪郭線がガタついて見えるけれど、通常の視聴距離ではこのガタつきは認識できないね。
結果として色差によって強調されたシャープさだけを享受することができる。
まとめ
効果は有る
もっと微妙な結果を予想してたのですが、想像以上に差が出ました…
舐めてました…すいません…
最新のアプコンを備えたテレビと比較したらどの程度の差が出るかわかりませんが、3,4年前ぐらいのテレビと比べたら『4K Gamer Pro』の方が効果ありそう。
使用するHDMIケーブルに注意が必要
旧型のSwitchに付属してたHDMIケーブルは4Kのデータを流せないので買い替えが必要。
旧型というのは『有機ELモデル』より前の機種のことだよ
4K、60Hz対応と書いてあるHDMIケーブルを買ってください。
ボクは900円くらいのiVANKYのケーブルを使ってます。